アパートの外壁塗装が必要な理由は? 塗料の選び方や無足場工法など


「なぜアパートの外壁塗装が必要なのか」「費用を抑えるにはどうすればいいのか」など、アパートの外壁塗装で頭を抱えている方は多いでしょう。

アパートの外壁塗装は見た目だけでなく、建物の資産価値を高める重要なポイントです。外壁が汚いアパートは管理されていない印象を受けるため、空室も増えてしまうでしょう。

本記事では、アパートにおける外壁塗装の重要性やポイントなどを詳しく説明します。

  1. アパートにおける外壁塗装のメリット
  2. 適切な塗料の選び方
  3. 無足場工法の採用とその利点
  4. 外壁塗装プロジェクトの計画と実行
  5. メンテナンスとアフターケア
  6. アパートの外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、塗料の選び方や無足場工法のメリットなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.アパートにおける外壁塗装のメリット

最初に、アパートにおける外壁塗装のメリットをチェックしましょう。

美しい外観が保てる

アパートの外壁塗装における大きなメリットは、美しい外観が保てるという点です。外壁塗装は一度塗装すれば、効果が永久的に持続するわけではありません。定期的に塗り替えを行うことで美しい外観が保てます。外観はアパートの第一印象を決める重要な要素になるため、新規の入居者を獲得できるきっかけにもなるでしょう。汚いアパートよりも美しいアパートのほうが空室は減少し、アパート経営の安定につながります。

資産価値とエネルギー効率が向上する

アパートの資産価値とエネルギー効率が向上するのも、外壁塗装のメリットです。資産価値は築年数と同時に下がっていくものですが、定期的なメンテナンスで資産価値を保つことはできます。定期的にメンテナンスを行っているアパートのほうが、メンテナンスを怠っているアパートよりも資産価値は向上するというわけです。また、断熱効果のある塗料を用いれば、省エネ性能の向上も期待できるでしょう。

居住者の満足度が高まる

外観が美しいアパートは周辺環境の治安向上にもつながり、生活環境を整えることができます。メンテナンスがしっかりと施されているアパートほど、居住者の満足度も高まるものです。居住者の満足度が高いアパートは入居率が安定するので、アパート経営も安心できるでしょう。

2.適切な塗料の選び方

ここでは、外壁塗料の適切な選び方を解説します。

立地や気候の特徴を考慮する

外壁塗料を選ぶ際は、アパートの立地や気候の特徴を考慮することが大切なポイントです。たとえば、海沿いに建っているアパートの場合、塩害に強い塗料がいいでしょう。交通量が多い道路の前なら汚れや排気ガスに強い塗料、降雪や降雨が多い場合は防水性の高い塗料がおすすめです。アパートが建っている地域の気候を考慮した上で、その特徴に合った塗料を選ぶ必要があります。

長期的な視点で選ぶ

アパートの外壁塗料は、長期的な視点を踏まえて選ぶ必要があります。できるだけ費用を抑えるために安価な塗料を使用しがちですが、安価な塗料は耐久性に劣るので塗り替え頻度が多くなるでしょう。その結果、手間だけでなく、長期的な視点ではコストが必要以上にかかってしまいます。逆に、耐久性が強く、耐用年数が長い塗料を使用したほうがメンテナンス頻度を抑えることができるのでコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

塗料の種類と特徴を把握しておく

では、実際に、アパートの外壁塗料にはどのような塗料が使用されるのでしょうか。主な塗料の種類と特徴を下記にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • ウレタン:柔らかく、密着性に優れている。耐用年数は約8~10年、単価は1,700~2,200円/㎡
  • シリコン:コストパフォーマンスが高く、戸建て住宅などでよく使用されている。耐用年数は約10~15年、単価は2,300~3,000円/㎡
  • ラジカル:チョーキング現象の発生を抑えることができる。耐用年数は約12~15年、単価は2,500~3,000円/㎡
  • フッ素:耐熱性・耐候性が高く、降雪地帯でよく使用されている。耐用年数は約15~20年、単価は3,800~4,800円/㎡
  • 光触媒:紫外線が当たると化学反応を起こし、外壁に付着した汚れが分解される。耐用年数は約15~20年、単価は4,200~5,000円/㎡
  • 無機:柔軟性が高く、コンクリートや鉄部などにも塗装できる。耐用年数は約20~25年、単価は4,500~5,500円/㎡

3.無足場工法の採用とその利点

ここでは、無足場工法を採用するメリットについて詳しく説明します。

足場をかけない工法

無足場工法とは、足場をかけない工法のことです。一般的に、外壁塗装を行う際は足場を設置するのが当たり前でした。けれども、足場を設置するには、最低でも70cmのスペースが必要です。隣の建物との間隔が狭いケースでは足場を立てることができません。無足場工法なら人が1人入れるスペースが確保できれば、外壁塗装をスムーズに進めることができます。屋上に専用機器を設置し、そこから作業員を吊(つる)す形で作業するのが無足場工法の特徴です。

足場代が節約できる

無足場工法の大きなメリットは、足場代が節約できるという点です。足場を設置する場合、足場の設置と撤去費用は全体費用の約3分の1を占めるといわれています。特に、アパートやマンションは足場の設置範囲も広くなるため、戸建て住宅よりも足場代が高額になりがちです。無足場工法は足場の設置と解体が不要になるので、足場代が丸ごと節約できます。

居住者へのストレスが軽減できる

無足場工法は、居住者へのストレスが軽減できるというメリットもあります。足場を設置すると、太陽の光を室内に取り入れることが難しくなるでしょう。足場を移動する作業員の金属音も響きわたり、ストレスになる可能性があります。実際に、足場の騒音トラブルが起きているため、外壁塗装中は辛抱する必要があるでしょう。無足場工法であれば、そのような心配はありません。

防犯面の安全が確保できる

足場をつたって、外部からの侵入を許してしまうことがあります。実際に、足場から空き巣被害に遭(あ)ったというトラブルも起きているのです。足場を設置しない無足場工法なら、防犯面の安全性が確保できます。足場を使用して外部から侵入される心配がないため、不安が軽減できるでしょう。居住者も安心して日常生活を送ることができます。

部分的な修繕や工事に対応できる

無足場工法は、部分的な補修や工事にも対応できます。前述したように、屋上から作業員が吊す形で上下移動しながら作業をする方法だからです。広範囲の作業よりも、部分的な補修や修繕のほうに向いている方法といえるでしょう。アパートの外壁塗装でも、分割しながら作業を進めたい方におすすめです。また、足場を設置したり解体したりする必要がないため、その分の施工期間が短縮できるのもメリットの1つとなります。

4.外壁塗装プロジェクトの計画と実行

ここでは、アパートにおける外壁塗装の計画と実行について詳しく説明します。

まずは専門業者に外壁調査を依頼する

外壁塗装を始める前に、必ず行うのが専門業者による外壁調査です。外壁がどのような状態になっているのか、しっかりと調査をしてからプランを練ります。外壁の状態によっては下地修繕が必要になるため、工事期間が延びることになるでしょう。工事中は居住者への配慮が不可欠ですので、しっかりとカバーできるように計画を立てる必要があります。

外壁塗装の大まかな流れ

アパートの外壁塗装における大まかな流れは、下記のとおりです。

  1. 居住者への通告・近隣への挨拶(あいさつ)まわり
  2. 足場の設置(無足場工法の場合は専用機器の設置)
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理
  5. 養生作業
  6. 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
  7. 付帯部の塗装
  8. 最終検査・足場の解体
  9. 完工

スケジュールどおりに進めるためには、施工業者との入念な打ち合わせが重要です。アパートの規模によって異なりますが、外壁塗装はおよそ2〜3週間かかります。下地処理が必要になると、さらに時間がかかるでしょう。

5.メンテナンスとアフターケア

ここでは、メンテナンスとアフターケアの重要性を解説します。

塗装後の定期的なメンテナンスが重要

外壁塗装を行った後は、定期的なメンテナンスと点検が必要です。外壁が劣化していないか、異常が起きていないか、目に見える範囲で構いませんのでチェックしておきましょう。少しでも異変を感じた場合は、すぐに施工業者へ相談することが大切です。外壁の劣化は早めに対処すればするほど、費用も最小限に抑えることができます。また、施工業者の中には、アフターケアとして定期的に点検を行っているところがあるので、ぜひチェックしてみてください。

予防措置とチェックすべき箇所

雨漏りや劣化を防ぐには、予防措置と入念なメンテナンスが大切になります。特に、注意しておきたいのは、屋根・壁のシーリング・コーキングの状態です。シーリングやコーキングが劣化すると、そこから雨水が浸入しやすくなります。また、雨どいや排水口の詰まりも雨漏りの原因になるため、こまめな掃除が必要です。

アパートの外壁塗装ならオフィスチャンプへ

どの施工業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。マンションやアパート、ビルなどの外壁工事を中心に行っているオフィスチャンプでは、外壁塗装からタイル工事・シーリング工事・下地補修などさまざまな工事に対応しています。これまで多数の外壁塗装を経験してきたからこそ、外壁の状態に合ったベストプランの提案が可能です。また、オフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。他社の8〜5割という低価格を実現しているので、費用を抑えたい方はぜひ一度お問い合わせください。

6.アパートの外壁塗装に関してよくある質問

アパートの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしました。

Q.アパートの外壁塗装をするタイミングは?
A.10~12年に一度を目安に、外壁塗装を行いましょう。ただし、外壁に劣化症状が見られた際は、早めに対処する必要があります。塗料の耐用年数を考慮するのはもちろんのこと、外観のイメージを変えたいときも外壁塗装のタイミングです。外壁を塗り替えるだけでも、アパートは新築のように生まれ変わります。

Q.水性塗料と油性塗料の違いは?
A.水性塗料は塗料を伸ばす際に水道水を利用するのが特徴です。そのため、塗料独特のにおいを抑えることができます。一方、油性塗料はシンナーなどの溶剤を使用して塗料を溶かすので、独特のにおいがするほか、密着性と耐候性に優れているのが特徴です。水性塗料と油性塗料には、それぞれアクリル系・ウレタン系・シリコン系があります。

Q.断熱・遮熱塗料の特徴は?
A.どちらとも省エネ効果が期待できる特殊な塗料です。断熱塗料は熱の伝導を抑える効果があるため、室内を快適な温度に保つことができます。遮熱塗料も夏は涼しく、冬は暖かい環境づくりに一役買いますが、熱を反射し遮断するのが特徴です。太陽光を反射するのが遮熱塗料ですので、夏の気温上昇を抑えることができます。

Q.無足場工法にデメリットはあるのか?
A.屋根の形状が変わっている場合、専用機器が設置できないので無足場工法は採用できません。また、無足場工法は、施工後の確認作業が困難です。作業員以外の人が直接施工後の状態を見ることはできないので、写真に撮ってもらい確認することになるでしょう。

Q.塗装期間が延びるケースは?
A.悪天候が続く場合、外壁塗装の工事期間が延びるでしょう。梅雨時期など、雨の日が続く期間はスケジュールどおりに進まない可能性があるので注意してください。スケジュールどおりに外壁塗装を進めたい場合は、気候が安定している春または秋がおすすめです。梅雨時期に外壁塗装をする場合は、スケジュールに余裕を持たせたほうがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? アパートの外壁塗装は美観を美しく保つだけでなく、資産価値やエネルギー効率の向上につながります。居住者が住みやすい環境を整えることができるため、定期的なメンテナンスや点検が不可欠です。また、アパートの外壁塗料を選ぶ際は、立地や地域の気候を考慮するといいでしょう。どのように計画を進めればいいのか分からずに悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。オフィスチャンプは無足場工法に対応しているため、低価格かつベストな方法で外壁塗装を行うことができます。できるだけ費用を抑えたい方も、ぜひ一度お問い合わせください。


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